日本のSTEM教育の現状①
日本のSTEM教育分野は海外に比べて大きく後れをとっておりましたが、徐々にSTEM教育の推進に向けた取り組みが進んできており、教育現場にも浸透し始めていきました。ここで現状と具体的な取り組みについて紹介していきたいと思います。
■日本政府による教育政策の支援
2016年4月文部科学省が小学校でのプログラミング授業の必修化を検討すると発表しました。
実際に実現したのは発表から4年後の2020年度からと時間はかかってしまいましたが、STEM教育を行う環境が整備されてきました。
また、教育の充実をはかることや、教員の専門性向上を支援するための指導要領やガイドラインを策定しました。
■支援組織
近年STEM教育を推進するための組織・団体やプログラムが活動しており、例をあげると公益財団法人日本科学未来館や産業界との連携によるSTEM教育プログラムなどがあります。
これらの組織は、学校や教員に対して研修や資材の提供、ワークショップやイベントの開催などを通じてSTEM教育を支援しています。
■イベントの開催
学生により興味をもってもらうことや学生の参加を促すためのSTEM関連のイベントやコンテストの開催が増えており、科学技術コンテストやロボット競技大会、科学フェスティバルなどがあり、学生が自身のアイデアや技術を発揮する機会が増えてきています。
■大学などの高等教育機関、研究機関での取り組み
近年では大学や高等教育機関をはじめとした研究機関などでもSTEM教育の推進に関与するところが増えてきています。
またSTEM分野に関する学部や学科の設置をはじめ。学生に対しても実践的な研究やプロジェクトに取り組む機会を提供しています。