STEM(STEAM)教育の取り組み事例

日本の現場において実際にどのような取り組みが行われてきたかを事例を添えて紹介したいと思います。

■小学校での取り組み事例

日本の小学校においては2019年末に「GIGAスクール構想」が教育が発表されました。
このGIGAスクール構想というのは全国の児童及び生徒ひとりひとりに1台のコンピューターを普及し、各学校内での通信ネットワークを整備するという文部科学省の取り組みになります。
これによって先生と子供たちがオンラインで繋がる事ができ、先生が教材ファイルなどをオンライン上で共有し、子供たちが書き込むというような取り組みが広まっていきました。
また2020年からは日本の小学校の授業においてもプログラム教育が必修化されたことで、よりSTEM(STEAM)教育を意識した小学校教育が広がっていきました。

■中学校での取り組み事例

中学校での教育ではおもに理科、数学、美術、技術を専門的に学ぶ中で、今までよりもそれらを横断するような取り組みが行われてきています。
例えばネットワーク技術をベースに通信を学ぶことで、それを活用した計算や観測、アート表現等が実践されるようになり、学校によってはVRゴーグルを使用した疑似体験などを学んでいるところもあります。
さらに東京にある聖徳学園中学校・高等学校では、なんとSTEAM教育を学ぶための新校舎が建設されました。
新校舎には4台もの大型モニタがある部屋、映像の編集ができる部屋、300人も収容できる多目的ホールなど、子どもたちの創造的な学びが発揮できる空間が揃え有れており、STEAM教育を学ぶための最新の設備と環境が整えられています。

■高等学校での取り組み事例

高校ではより高度な取り組みが実践されるようになり、自ら問いをたてて、その問いをどうやって解決していくかという事を学んでいます。
RESAS(地域経済分析システム)を基に探究学習を行うことや、経済産業省「未来の教室」実証事業などの後押しを受けてAI教材などからさまざまなICT利活用の促進、またはオンライン国際交流など、発展的な教育活動が行われています。

このページの上へ戻る<